カリスマ・ボイス・トレーナーへの道

歌手のカリスマ

僕もカリスマと呼ばれることがありますが、自分が凡才でただの努力家であることは、自分が一番よく知っているのでなんとも違和感のある言葉です。

このカリスマという言葉、本来はどんな意味なのでしょうか。 試しに辞書を引いてみました。

カリスマ(ドイツ語) Charisma

《ギリシア語で、神の賜物の意》超自然的、超人間的な力をもつ資質。預言者・呪術(じゅじゅつ)者・軍事的英雄な どにみられる、天与の非日常的な力。(出典:大辞泉)

才能のことを、アメリカでは“ギフト”と表現することがあります。才能がある人のことを“君はギフトを持っている”つまり、 神からの贈り物を持って生まれてきているということです。どうやら“カリスマ”は“ギフトを凄まじく持っている人”のことのようです。

は僕がギフトを持って生まれてきたかというと、そうではありません。何も持って生まれて来られずに、腰をかがめて地味な努力 で拾い集めた小石が、努力の末に宝石のように輝いて見えるよう になっただけなのです。

学生時代

子供の頃の僕は生来の鼻炎を持っていて、いわゆる鼻たれ小僧 でした。鼻が詰まると自分の声を正常に聞けないものです。自分の中で響いている音が鼻づまりによって変わってしまうと、自分が出している音程が分からなくなっちゃうんですよね。

僕は小学校1年生で合唱部に入ったのですが、大胆に音を外していたらし く、隣の団員にたびたび飽きれ顔で振り向かれてしまったものです。でも歌うことは人一倍好きでした。学校の廊下や、登下校中 もずっと鼻歌を歌っていました。もしかしたら授業中に声を出して歌ってしまっていたこともあったかもしれません。

その後高校生の頃はアメリカンフットボール部に入ったのです が、飽くなき歌への下手の横好きは続いていました。学祭では友 達とバンドを結成! 学校の講堂でのライブに挑戦しました。ス ポーツ刈りのロック(笑)。

一生懸命練習したのですが、夢の初 ステージは惨憺たるものでした。その夜は恥ずかしくて眠れな かったのを覚えています。そして大学では軽音楽部に入部。先輩に「演奏楽器は?」と聞かれたとき、自信がなかったので思わず 「キーボードです!!」なんて言ってしまい(笑)、弾けもしないシ ンセサイザーをやらされ、大変なことになってしまいました。

歌手のオーラや薫陶を受けるような精神的な接触だけでなく

海外留学してプロ・ミュー ジシャンになる

その後、海外に留学してようやく歌を真剣に習い出し、なんとかプロ・ミュー ジシャンとして歌で仕事ができるようにまでなったのですが、そ れはもう地味な努力の積み重ねの結果で、ギフトなどは決してなかった。

その上、残念な練習で喉を潰したり、フラット癖(ピッ チが低くなる)がなかなか治らなかったりで、人生をかけて頑張っ ていたわりにはかなり悲惨な“残念な人”だったのです。プロの ボイス・トレーナーになった後でさえも、今から思うとかなり“残 念なトレーナー”でした。それが今では、プロ・アーティストを 指導したり、“カリスマ・トレーナー”と呼んでいただけるよう になったなんて、不思議です。

でも、そうやって呼んでいただけ るようになったのは、いろんなことを吸収しても“これでいい” と思わずに、どんどん研究していろんな本を読み、いろんな人に 直接会い、海外にも会いたい人がいたら足を運ぶなど、たゆまぬ 研鑽を積んだからこそだと感じています。

このように、もしあなたが“残念なヴォーカリスト”でも、努力の積み重ねで絶対に変われるのです!! まずは歌いたいという気持ちを大切に持ち、努力を惜しまず研究を重ね、夢を叶えていってください。

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